ハードディスク内蔵機器、4割の人が故障を経験
こんな調査結果が出たそうですよ。
引用(「HDD内蔵機器、4割近くが故障を経験 修理してもデータ消失の危機」IT‐インターネットニュース:イザ!」)
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インターネットコムとgooリサーチが行った「HDD内蔵機器の故障に関する調査」によると、HDD(ハードディスク装置)内蔵機器を所有している人の4割近くがHDD機器の故障を経験していることがわかった。
調査対象は、全国10代~60代以上のインターネットユーザー1092人。男女比は男性53・94%、女性46・06%、年齢別は10代17・77%、20代19・41%、30代15・75%、40代16・94%、50代18・32%、60代以上11・81%。
全体のうちHDD内蔵機器を所有していたのは1022人(93・59%)。このうちHDD内蔵機器の故障を経験しているユーザーは36・99%(378人)。HDD内蔵機器所有者の4割近くが故障を経験していることになる。
<以下略>
ハードディスクはいつかは壊れるもの。
そういう意味では、あれ?4割くらいなの?
というのが素直な感想です。
私自身は、パソコン用のハードディスクは壊れた台数なんて把握できないくらい壊しまくってます。
パソコンだけではなくて、ハードディスクレコーダーも5台所有しているうちの3台はハードディスクが壊れてしまって、自分で交換したもの。
壊れると、その日の録画ができずに困ってしまうので新品を購入。
後日、壊れたものを修理して、レコーダーが増えてしまうの繰り返し。
購入してから壊れるまでの期間は「3年以上5年未満」が多かったようですけど、私は1年未満の故障で無償修理してもらえた経験が3回ほどあります。
パソコンの場合は、バックアップがしやすいのと、サーバー用にはRAIDを構築しているので、大事には至らないことが多いんですが、困ってしまうのはHDDレコーダーのハードディスクですね。
画質を落としてDVDに焼くのもなんなので、ついレコーダーの中にデータを入れっぱなしにしてしまうんです。
それで、ハードディスク クラッシュでも起きた日には目も当てられません。
近い将来は標準でRAIDを組み込んだレコーダーが出るかもしれませんね。
ホットスワップでハードディスクをがっしゃん、がっしゃんと自由に入れ替えられるようなレコーダーなんて出ないかな。
そんなもん、オーディオラックに入れられないか・・・
カテゴリー:4. HDD クラッシュ 基礎知識
物理障害と論理障害を理解しよう
ハードディスク クラッシュとは言っても、かなり言葉の範囲は広いです。
ハードディスクの障害は大まかに分けて、物理的なものと論理的なものに大別できます。
ここでは、この2つの障害の概要について理解しましょう。
■論理的な障害
論理的なエラーとは、システムの障害やウイルスなどが原因でシステムファイルが破壊されたり、ファイルのインデックスが消えてしまったりした障害です。
個人的な経験では、書き込んだデータ自体が破損したような論理的なエラーは少ないです。
ハード的に障害はないのであれば、壊れたデータさえ諦めれば、ハードディスクのフォーマットを行い、システムのリカバリーをすることでそのハードディスクは問題なく使えると言うことになります。
ただし、ウイルスなど、原因がはっきりしていればいいのですが、ファイルが壊れた原因がハード的なエラーの延長上にある場合はそのハードディスクを使い続けることに不安が残ります。
この辺の見極めが難しいところです。
■物理的な障害
ハードディスクの障害というと真っ先に思いつくのが、ヘッドと媒体の接触によるハードディスク クラッシュとも言えるくらい、その頻度は高いです。
媒体に傷がついてデータが読めなくなることももちろんですが、媒体に傷がつくと同時に、実はヘッドにもダメージがあり、その後、徐々に電特が落ちていってエラーが頻発するようにもなります。
こういうドライブは、もう物理的に末期症状とも言えるので、早急にデータを退避させる必要があります。
徐々に書き込み品質も悪くなり、上記した論理的なエラーの原因にもなります。
メカニックな部分には常に故障の危険を持っていて、ヘッドと媒体の接触だけでなく、スピンドルモーターの故障や、サーボ系の故障、基盤の故障など原因は様々。
また、ヘッドの当たり外れが実は激しいです。
ES(エンジニアリングサンプル)で納品されたヘッドの電特がすばらしく、そのロットの特性に合わせてチューニングしたら、量産に入ったら不良率がべらぼうに高くなってしまった・・・
こんなトラブルがあった時、製造不良が多いのもメーカーにとって問題ではありますが、その時期にギリギリ良品に判定されたドライブなどは・・・わかりますよね。
検査合格品にも当たり外れがあるというのはこういう事なんです。
個人的には、ハードディスクは一度障害を起こしたら、仮にフォーマットして使えるようになっても、できるだけ新しいものに換えて欲しいなと思います。
カテゴリー:4. HDD クラッシュ 基礎知識
ハードディスク クラッシュは必ず起きるものです
多くの方が勘違いしていることがあります。
それは、ハードディスクは普通に使っていれば、ずっと問題なく使えるものだという考え方です。
いつかはハードディスクはクラッシュしてしまうものだ!ということを忘れてはいけません。
それは、遅かれ早かれ、必ずやってくるものなのです。
それが、半年後なのか、10年後なのか、それは、あなたのメンテナンスと運次第です。
ハードディスク クラッシュの原因は様々です。
ハードディスク クラッシュしたハードディスクを分解調査したなかで、もっとも多い原因は打痕(だこん)があるものでした。
これは、ハードディスクをパソコンなどに実装する前、あるいは実装する時に、ハードディスク本体に衝撃がかかり、ヘッドがハードディスク内のディスクにぶつかったことによるものです。
電源が入っていない場合、ヘッドは記録面ではないゾーン(シッピングゾーン、またはランディングゾーン)に退避しているので、記録面にキズが付くことは少ないのですが、ハードディスクのヘッド自体も非常に繊細なものなので、このヘッドがダメージを受けてしまい、ヘッドの電気特性が大きく低下してしまうことがあります。
また、物理的な破損、これはサーボ系やスピンドルモーターなど、実際に稼働している部分の故障で、この故障が原因で稼働中にヘッドが媒体に接触、致命的なハードディスク クラッシュに至る場合もあります。
あまり多くはありませんが、ハードディスクの基盤の故障により全く動作しなくなることもありました。
でも、やっぱり、ダントツに多かったのはヘッドと媒体の接触によるハードディスク クラッシュでした。
このサイトでは、実際にハードディスク クラッシュが起きてしまったときの対処法や、そうなる前にやっておきたい予防策、予算があれば是非やってみたいRAIDシステムによるデータ保護などについて解説します。
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