物理障害と論理障害を理解しよう
ハードディスク クラッシュとは言っても、かなり言葉の範囲は広いです。
ハードディスクの障害は大まかに分けて、物理的なものと論理的なものに大別できます。
ここでは、この2つの障害の概要について理解しましょう。
■論理的な障害
論理的なエラーとは、システムの障害やウイルスなどが原因でシステムファイルが破壊されたり、ファイルのインデックスが消えてしまったりした障害です。
個人的な経験では、書き込んだデータ自体が破損したような論理的なエラーは少ないです。
ハード的に障害はないのであれば、壊れたデータさえ諦めれば、ハードディスクのフォーマットを行い、システムのリカバリーをすることでそのハードディスクは問題なく使えると言うことになります。
ただし、ウイルスなど、原因がはっきりしていればいいのですが、ファイルが壊れた原因がハード的なエラーの延長上にある場合はそのハードディスクを使い続けることに不安が残ります。
この辺の見極めが難しいところです。
■物理的な障害
ハードディスクの障害というと真っ先に思いつくのが、ヘッドと媒体の接触によるハードディスク クラッシュとも言えるくらい、その頻度は高いです。
媒体に傷がついてデータが読めなくなることももちろんですが、媒体に傷がつくと同時に、実はヘッドにもダメージがあり、その後、徐々に電特が落ちていってエラーが頻発するようにもなります。
こういうドライブは、もう物理的に末期症状とも言えるので、早急にデータを退避させる必要があります。
徐々に書き込み品質も悪くなり、上記した論理的なエラーの原因にもなります。
メカニックな部分には常に故障の危険を持っていて、ヘッドと媒体の接触だけでなく、スピンドルモーターの故障や、サーボ系の故障、基盤の故障など原因は様々。
また、ヘッドの当たり外れが実は激しいです。
ES(エンジニアリングサンプル)で納品されたヘッドの電特がすばらしく、そのロットの特性に合わせてチューニングしたら、量産に入ったら不良率がべらぼうに高くなってしまった・・・
こんなトラブルがあった時、製造不良が多いのもメーカーにとって問題ではありますが、その時期にギリギリ良品に判定されたドライブなどは・・・わかりますよね。
検査合格品にも当たり外れがあるというのはこういう事なんです。
個人的には、ハードディスクは一度障害を起こしたら、仮にフォーマットして使えるようになっても、できるだけ新しいものに換えて欲しいなと思います。
カテゴリー:4. HDD クラッシュ 基礎知識
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