企業ならばRAIDの導入を検討すべし
企業でなくても、ハードディスク クラッシュの驚異から大切なデータを守るために、RAIDの導入を検討しても良いでしょう。
RAIDとは、Redundant Arrays of Inexpensive Disks の略。
複数のハードディスクを1台のディスクをして扱うための技術のことです。
ディスクアレイといった方がわかりやすい人もいるかもしれません。
RAIDというシステム自体がバックアップを意味するものではありませんが、結果的にバックアップも考慮したシステムも構築可能と言うことです。
RAIDは0~6まで定義されましたが、一般的に認知されているのはRAID0、RAID1、RAID5の5種類、加えてRAID0+1という複合型のシステムです。
RAID0
ハードディスクを複数台使い、データを分散化することで、コンピュータのデータ記録上、最もボトルネックとなっているハードディスクの遅さを解消するためのもの。
ストライピングともいいます。
例えば、300GBのハードディスクを2台使ってストライピングを設定、600GBの高速なハードディスクとして使うことができます。
しかし、この技術は見た目上のハードディスクの体感速度は向上する反面、冗長性が全くなく、1つのハードディスクとしてみた場合の故障率は上がってしまいます。
当然、企業で構築すべきはストライピングではありません。
どうしても高速なハードディスクが必要な場合はストライピング+他の冗長性を持ったシステムの2段構えにする必要があります。
RAID1
ミラーリング(二重化)と呼ばれる技術です。
RAIDを構築する上で最も単純、悪く言えば無駄が多い技術ともいえます。
ここでいう無駄というのが無駄な技術というわけではなくて、ハードディスクの容量が半分以下になってしまうという意味です。
もちろん、企業が使う場合は、大変意味のあるシステムで、仮に一台が壊れても、もう一台に同様の内容が記録されているので復旧が早く、ハードディスクの台数を増やせばさらに故障率が低くなる効果があります。
RAID5
データをブロック単位に分割、さらにパリティを記録するシステムで、最低3台以上のハードディスクが必要になります。2つに分割したデータのパリティを3台目のハードディスクに書き込みことで、もしも3台のハードディスクのうち、1台が壊れても、残り2台のドライブからもう1台のドライブの復旧でできるシステムです。
例えば、300GBのハードディスクを3台使ってRAID5を構築した場合の容量は600GBになります。
3台中2台が同時に故障すると復旧できません。
RAID6
RAID5のパリティを複数記録する方式です。最低でも4台以上のハードディスクが必要になります。RAID5にパリティのドライブを追加したものと考えて良いです。
この場合、300GBのハードディスク4台で記録できる容量は600GBです。
同時に2台故障した場合にも復旧できます。
RAID1+0
RAID6よりも一般的かもしれません。
同じような組み合わせでRAID0+1という組み合わせも可能です。
RAID1+0は、ミラー化したドライブをストライピングするもの。
RAID0+1は、ストライピングしたドライブ2組をミラーリングするもの。
RAID1+0では、コントローラそのものも2重化できるので信頼性が高くなります。
容量的にみても、システム的にみてもRAID6より実用的といえるでしょう。
次回、実際にRAIDを構築する方法について書きたいと思います。
カテゴリー:3. HDD クラッシュ 予防策
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