こんな音がしたら要注意です
物理的に障害が出るハードディスク クラッシュには前兆があります。
ヘッドが位置決めできずにストッパーに当たる音「カッツカッツカッツ」といういや~な音ですね。
結構大きな音がするので、何が起きたんだろうと思ってしまいます。
ヘッドが媒体に接触してしまうのでは2通り考えられます。
■本人の不注意で衝撃を与えた場合
自作派の人にはありがちですが、組み立て中にちょっとした衝撃でも実は打痕は付きます。
ただ、電源が入っていなければ、ヘッドはシッピングゾーンに移動していますので、ヘッド自体がダメージを受けるような衝撃でない限りは大事には至りません。
問題なのはノートパソコンなどで、起動中に移動させたり、何かの拍子にノートパソコンが動いてしまったりした場合です。
電源が入っていて読み書きしている時に、ヘッドが媒体に接触すると致命的な傷になります。
ちなみに、停電や瞬電で壊れるという話も聞きますが、相当古いハードディスクでなければ、余電でヘッドをシッピングゾーンに逃がすようになっていますので、それほど心配する必要はありません。
ただ、書き込み中に強制的に電源が切れれば、書き込みデータが消失する可能性はありますので、企業のパソコンなどでは停電対策は必要でしょう。
■ハードディスクの不具合による場合
普通に使用していたのに、ある日突然異音がし始めた。
デスクトップパソコンで、振動など与えていないのに壊れてしまった、そんなケースです。
これも自作パソコンにありがちですが、冷却をきちんと考慮されていない場合が多いです。
検査でも、温度検査は行っていますが、自作パソコンではハードディスクがさわれないほど熱くなっているユーザーもいるようです。しっかり冷却しながら使っていた方が、ハードディスクの寿命が長くなるのは当然です。
やはり、駆動系には不具合が発生しやすく、スピンドルモーターの回転が安定しなくなってヘッドが接触してしまったり、サーボの不具合で思った位置にヘッドが位置決めできなくなってしまったり、ヘッドの不具合や基盤の不具合まで、物理的な要因は様々です。
この音がし始まったら、かなりまずい状態だと思ってください。
まだデータが読めるようだったら、絶対に電源を切らないで、そのままデータの退避を始めて下さい。
再起動すると二度とウインドウズが立ち上がらなくなる可能性もあると思って作業すべきです。
この状態で放っておく人が多いのですが、この異音こそがハードディスク クラッシュする前兆と考えて下さい。
ハードディスクが元気なうちにデータを退避する、この考え方が大切です。
私は自分で使っているパソコンのシステム用のハードディスクは、2年ほど使ったら、例え、そのディスクが元気でも交換してしまいます。
外したハードディスクは動画保管用のRAIDシステムに組み込んで余生を送らせます。
自分の経験上、ハードディスクは良品の中にも当たり外れがあることを知っています。
一番顕著なのがハードディスクのヘッドの電気特性のばらつきです。
この辺の話題は、実際の製造過程の検査内容などもふまえて後述します。
カテゴリー:2. HDD クラッシュ 前兆
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